勉強が苦手でも大丈夫!誰でも目指せる准看護師
シングルマザーが准看護学校受験を目指すことは、決して楽な道ではありませんがモチベーションが高い時期に集中的かつ効率的に勉強することで、合格に近づくことができます。
学業とのブランクが長い方は、基礎からの復習が必要になりますが一つずつ乗り越えていくことを目標に、シングルマザーだからこそ効率的な学習方法をとり入れ、習慣化してください。
学生時代、全く勉強しなかった私が人生で初めて勉強した時期でもありました。結論、准看護学校は誰でも目指せます。理由は中学までの勉強を復習すればいいのです。大学受験は大変でも、高校受験の内容であれば誰でも合格可能です。
ここでは、この記事の筆者である私がシングルマザーの身で准看護師を目指した経験をもとに、准看護学校に合格するための具体的な対策を詳しく解説します。
ぜひ、最後まで読んで参考にしていただけたら嬉しいです。
①希望する学校の情報収集
学校のホームページを確認
まずは、受験する准看護学校のホームページを確認します。多くの場合、以下の情報が必要となります。
- 出願期間
- 試験日
- 受験科目
- 過去問の入手方法
筆記試験について
高校受験に合格できる程度の学力が必要になります。いわゆる中学校の勉強内容になります。
国語・数学・英語・理科などの基礎学力テストになりますが、試験科目は学校によっても違いがあります。
学校によっては、社会人入試枠があり受験科目は少ないですが、倍率が高いことがデメリットとして挙げられます。
某校A⇒ 国語・数学・英語・作文
某校B⇒ 国語・数学・作文
某校C⇒ 国語・一般常識・小論文
②勉強時間を確保する

育児と家事の合間に勉強時間を作る工夫が必要です。
隙間時間を活用
- 子供の昼寝中や就寝後に勉強をする
- 子供達が夜更かしの習慣がついている場合は、早寝早起きの習慣から見直す
- 移動時間に参考書やアプリを活用する
- 1日のタイムスケジュールを作成する
- 勉強タイムを1日のスケジュールに組み込む
1日30分~1時間でもよいので、計画をたてて習慣化します。
- 5:30起床・朝食の準備
- 6:15子供と朝食
- 6:45片付け・子供の準備
- 7:15自分の出勤準備
- 7:30子供を保育園に送る
- 7:50通勤
- 8:30出勤(病院勤務)
休憩時間も利用して勉強
- 17:00退勤
- 17:40保育園お迎え、帰宅
- 18:00夕食準備
- 18:40夕食
- 19:30片付け・入浴の準備
- 20:00子供と入浴
- 21:00子供の就寝準備
- 21:30勉強時間
- 23:00翌日の準備後、就寝
学習のポイント
- 家事の効率化
作り置きや時短レシピで食事作りを簡略化 - 休日は集中学習
数日分の食事作りも休みの日に
③効率的な勉強法を実践する
基礎問題を重点的に復習
- 〚国語〛
読解力・文法・漢字・作文の対策です
過去問や問題集の物語文を解いて、解説をよく読む
過去問でよく出る漢字を覚える
四字熟語・ことわざ・慣用句を覚える
同義語・対義語・多義語の意味を理解する
品詞(動詞・形容詞・助詞など)の基本を知る
主語・述語の関係を理解する
敬語(尊敬語・謙譲語・丁寧語)を整理する - 〚数学〛
基礎を確実に理解すること
・因数分解
・方程式
・関数
・図形
・確率・統計
上記の過去問・模試を解き、苦手なものを把握します
基礎固めを最優先(参考書・ワーク・計算力)
応用問題に慣れる(文章題・関数・図形の応用問題)
時間を意識した練習(過去問・模試で練習)
苦手問題を早めに克服(苦手な所を明確にする)
過去問・模試を活用(志望校の問題傾向を知る)
数学全般的に苦手な場合は、小学生の基礎から参考書で学んだり、ネットでもわかりやすい情報を得ることができます。 - 〚英語〛
単語・文法・長文読解・英作文の対策です
英語は、単語力がすべての基礎になります
過去問によく出る単語を暗記する
動詞・形容詞・副詞・前置詞を理解する
熟語を覚える
文法の基本を復習する。
重要な文法項目
・時制(現在・過去・未来・現在完了)
・助動詞(can,must,shouldなど)
・不定詞・動名詞(to+動詞、~ingの使い分け)
・受動態(be動詞+過去分詞)
・比較(比較級・最上級)
・関係代名詞(that,which,who)
・文型(svo,svc)
・前置詞の使い方(in,on,atなど)
過去問や予想問題を解き、苦手分野を把握。基礎的な問題を確実に得点できるようにします。
作文や小論文
作文とは?
- 自分の経験や考え方を文章で表現する。
- テーマが具体的。
例:『私の将来の夢』
『看護師になりたい理由』 - 400~600文字。
- 文章の流れがスムーズで読みやすいことが大切。
作文で多く出されるテーマ
- 『私が准看護師を目指す理由』
- 『看護師として大切なこと』
- 『私の将来の夢』
- 『これまでの人生で学んだこと』
小論文とは?
- 社会情勢や看護、医療などについて論理的に文章で表現する。
- テーマが抽象的。
例:『医療とコミュニケーション』
『命の大切さ』 - 600~1200文字。
- 客観的な視点で論理的に書くことが求められる。
小論文で多く出されるテーマ
- 『医療従事者に求められる資質とは?』
- 『高齢化社会と看護の役割』
- 『患者さんとのコミュニケーションの重要性』
- 『命の大切さについて』
作文や小論文のコツ
作文や小論文では、構成をしっかり決めます。
『起承転結』または、『序論・本論・結論』の流れで書くと分かりやすくなります。
起承転結
- 起(導入部分:話のテーマや背景を提示し、読者の興味を引く。)
- 承(展開部分:起で提示した内容をさらに詳しく説明し、話を発展させる。)
- 転(変化、クライマックス:意外な展開や視点の変化を加えて、話にアクセントを加える。)
- 結(結論、まとめ:話を収束させ、読者に納得感や余韻を与える。)
序論・本論・結論
- 序論(テーマの背景や問題提起)
- 本論(自分の意見や具体例)
- 結論(まとめと今後の考え)
- 「私はこう思う」だけではなく、データや事例を交えて書く
わかりやすい参考書やアプリを利用
シンプルで解説が丁寧な教材を選択しましょう。
例えば『中学生向けの国語・数学参考書』や『基礎学力向け問題集』など。
④面接対策を徹底する

看護学校の面接で重要なことは、人間性をみるという所です。人間性といっても強い個性とか際立って能力が高いというものは求められません。むしろマイナスとなる場合があります。
看護の世界は保守的なので、重要なのは従順でチームワークが保てる協調性のある人間が求められるからです。
私が過去に准看護学校の面接で質問されたことは、志望動機・自分の長所、短所・家庭との両立などが挙げられました。
面接でのポイント
- 志望動機を明確にする
なぜ准看護師を目指すのか?
①女性としては高収入で安定している
②手に職が欲しい
③これから需要が増える仕事
④身近に看護師がいた
⑤過去に看護師にお世話になったことがある
実際の志望動機は①~③の理由が多いと思いますが、金銭的な理由で人の命を預けるわけにはいきません。望ましいのは④~⑤のような以前に看護師の影響を受けての志望動機が最適といえます。 - 当校を選んだ理由
①パンフレットの内容をみて
学校の理念など
②自宅から近く家庭と両立図りやすいなど - 学習の意欲
看護師になっても、継続的に学ぶ姿勢や意欲があることをみて評価します。将来の看護師像を描き具体的な学習計画を立てることも大切です。 - 見た目・服装
服装:白シャツ+黒or紺のジャケット+シンプルなスカートorパンツ(派手すぎない服装)
髪型:長い髪の毛はまとめる(清潔感を意識)
メイク:ナチュラルに(派手な化粧やネイルはNG)
⑤サポートを活用する

- 自治体や支援機関を活用
シングルマザーを支援する団体や施設では、資格取得のための勉強のサポートがある場合があります。 - 保育サポートを依頼する
入試直前や追い込み時期に、親や友人、地域の託児サービスを活用して勉強に集中する時間を確保しましょう。
⑥志望校の入試説明会に参加する
学校の説明会や見学会に参加し、試験のポイントや学校の雰囲気を確認しましょう。
また、面接で使える『学校に興味を持っている』というアピール材料にもなります。
⑦具体的に取り込みやすい教材・方法

- 中学レベルの基礎問題集を購入(国語・数学などが出題範囲の場合)
- 作文練習用の本やオンライン記事
『志望動機 作文 書き方』などで検索 - 面接対策本の購入
看護師関連の面接例が載った本や、自己PRのポイントを解説した本
まとめ
シングルマザーが准看護師を目指すのは大変ですが、それだけ価値のある職業といえます。試験勉強と生活の両立を図るために、しっかりとした準備と計画があれば、必ず乗り越えられます。
高齢化が進むなか、看護師の需要は増すばかりで特に「訪問看護」「在宅医療」「介護施設」でのニーズは大きくなります。
シングルマザーでも自立できる看護職への一歩として、准看護師は大変おすすめの職業です。